⑦9月28~30日:シッキム州ガントクでの観光
 ガントクから見るカンチェンジュンガ
ガントクは州都ながら小さい街。
市内観光の場合、旅行会社のツアーに参加したり個人でタクシーをチャーター(※)すると楽なのだが、大抵は見所7ヵ所(植物園2ヶ所、チベット僧院2ヶ所、チベット学研究所、クラフトセンター、ルムテク)をめぐる内容で組まれていて、半日もあれば回り終えてしまう。
※タクシーをチャーターした場合、時間に追われたり交渉次第ではツアーより料金が高くなってしまうこともあるようだ。私たちが利用した旅行会社Modern Treks & Toursのツアーは、ここが手配した信頼できるタクシー運転手に連れて行ってもらうプライベートツアーで、時間制限もなくちょっとした寄り道など融通が利いた。
 チベット寺院のひとつ。 まだまだ遊びたい盛りのチビッコ修行僧。
クラフトセンターはシッキムの女性が漉き紙やカーペットなどの工芸品などを作っており、作業の様子が見られるのが良い。またそれらを売るお店も併設されている。
 数週間~数ヶ月かけて1枚のカーペットを作っていく。
もちろん作業している人の器用さによって日数は変わる。
チベット学研究所は小さいながらチベット仏教についての所蔵品が置いてあり、人間の大腿骨で作った笛や頭蓋骨の太鼓などなかなか見ごたえがあった。
そしてルムテク僧院。
ここは1時間ほど離れたガントクに対面した山で、小さな集落にあるシッキム最大のカギュ派チベット僧院。道中、棚田の続く道が気持ちいい。 実はここは、チベット仏教徒の中ではダライラマに次ぐ重要人物であり、世界で最も権力のあるティーンエイジャーと言われているチベット仏教カギュ派の生き仏カルマパ17世が来ようとしている。中国政府との微妙な関係からインド政府は彼のルムテク訪問の許可しておらず、2000年のインド亡命以来、ダラムサラにいるダライラマの元に滞在中である(詳細はhttp://www.rumtek.org/)。
建物は伝統的な建築方法らしくすばらしい。が、修行中(学校が併設されている)の青年僧が境内付近にあるカフェでガンガンにロック音楽を聴いていたり、若い女性旅行者(私たちのことね♪)が来ると「おい、ギャルだぜ!!」みたいな感じで仲間同士でつつきあっていたりしていて、硬派の建物と軟派な若僧のギャップが可笑しかった。

 右は地元出身者、左はチベットからの修行僧 おしゃれを気にするごく普通の若者たち。
また市内にはロープウェイがあり、街や山々の景色が堪能できる。
 上から見たガントク
ガントクから2時間ほど離れたところにあるツォング湖(Tsomgo/Changu Lake)も日帰りできる観光地。中国との国境まで18kmという場所にあるため、現在ここへは旅行会社のツアーのみで行くことが可能。外国人はもちろんインド人も許可証が必要なのだが、前日にパスポートとシッキム州の入域許可証を渡せば旅行会社が手続きを代行してくれる。
この湖はチベット仏教徒にとって神聖な水らしい。まわりの紅葉がきれいと言えばきれいだが、湖自体は大したことはなかった。ここまでの道のりはずーーーーっとインド軍の軍事施設(迷彩柄に塗ったトタンの小屋)が続く。
 ご苦労様です。

この他、今回は行けなかったがユムタン渓谷というものすごく美しいと言われている場所(基本的に写真撮影ができないためどんな所がわからない)や、時期によって見られる民族舞踊などシッキムには興味深い場所や文化がある。
だが、シッキムを訪れたらやはりカンチェンジュンガを間近に見るためのトレッキングに行くことが醍醐味だと思う。7日間程度かかるらしいが、それはそれは壮大な景色が目の前に広がるらしい。
今回の旅を通して、私が強く魅了されたのはダージリンティーとこのシッキム州だ。自分との波長が合ったのだろうか、シッキム州が気に入ってしまったらしい(タックスフリーでビールが安いから??)。何としてでも機会を見つけてまた訪れたいと思っている。
さて、次回は西ベンガル州に戻ってカリンポンの街についてです。
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