②エイサ!ホイサ!ホイサラさ!
 兄と妹
インドのヒンドゥー寺院にはいろいろな建築様式がある。おおまかに二分すると、ナガラ様式と呼ばれる北方型(高い塔のついた本殿とその前にピラミッド型の屋根がついた前殿が特徴)と、南のドラヴィダ様式(ピラミッド状の長ーい屋根が特徴)。
 オリッサ式北方型寺院。(ラジャラニ寺院・ブバネシュワル) オリッサにある北方型寺院は洗練度が高く、 特にコナラクの太陽寺院は最高傑作とも言われている。
 ドラヴィダ様式 (マイソールのチャムンディーヒルにある寺院)
私は自分のテリトリーであるオリッサ州とタミルナドゥ州において、それぞれの様式で建立された寺院を幾度となく見てきているので、インドのヒンドゥー寺院というとこの2タイプを思い浮かべてしまう。
しかしながら実際には、これ以外にも地方によっては別の特徴を持った様式があるのだ。
そして、ここマイソール周辺にはホイサラ様式と呼ばれる寺院がいくつかある。それらは11世紀から14世紀にかけてマイソール地方を中心として栄えたホイサラ朝時代に建立されたもの。
早速、マイソールからバスで30分程度のソームナートプル(Somnathpur)というところにあるケーシャバ寺院(Kesava Temple)に行ってみた。


ホイサラ様式の基本は、建物が乗っている台座が星型のようなジグザグで、壁や屋根もそれにあわせてジグザグしている。そして建物自体はさほど大きくないのだが、下から上までビッシリと細かい彫刻が。どんなものが彫られているかというと、神話、神様、動物、人々の日常生活、模様などなど多岐に渡る。
 ど~も~、魚面でーす。
 電車待ちの列。 昔からインド人の行列は隙間なくピッチリ並ぶようですね。 って、違うか。何だろう。10人9脚?
 ロクロで廻して丸く削った柱も特徴。
そして、建物全体の大きさがあまり大きくないというのも特徴らしい。確かに、北方型を代表するオリッサ・コナラクの太陽寺院の他、オリッサにある有名な寺院は建物の大きさ・数・敷地の広さすべてがビックスケール。ドラヴィダ様式の寺院も高く、遠くに離れないと上が見えないこともある(もちろん、どちらも小さいものもある)。
昨日のチャムンディーヒルにあるお寺とは違って、このこじんまり具合と静かさが心地よく、しばらくの間、境内に腰掛けてお寺を眺めていたのだが、それにしても彫刻の数がすごい。残念なことにここにはガイドをしてくれるような人はいないので、彫刻内容についての詳細がわからなかった。
 母婆同伴の課外授業が多かった。 貧しい村から来たと思われる学校は トラックの荷台にギュウギュウに詰まって移動していた。
他にもこれぞホイサラと言われる寺院(Belur、Helebidu)があるのだが、マイソールからの日帰りはかなり厳しいようなので今回はケーシャバ寺院だけで終わりにした。
次回は”全裸の男性”目撃談です♪
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