両親との旅行記
~オリッサ~デリーを駆け巡る旅10日間~

2006年1月18日~1月27日


①旅程表
②旅の準備
③オリッサ
④カルカッタ
⑤バラナシ・アグラー・デリー


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1月19日~22日:オリッサ  旅のテーマ:ノスタルジックな農村風景

昨夜、デリー到着後早々に両親を待っていたインドの洗礼。

①空港からのタクシーがボロく薄汚れていたことにビックリ。
②そんな車でも容赦なくカーチェイス並みの走りを繰り広げることにドッキリ。
③予約していたホテルが勝手にキャンセルされていたことにガックリ。

早速、初日から引いていました・・・。

そんな「え~、これからどうなっちゃうの??」感漂う両親を連れ、のどかで平和なオリッサへ。



オリッサの工芸品のひとつ、ピプリ村のアップリケ
写真はランプカバー


オリッサは、世界遺産『コナラクの太陽寺院』などの見所もあるが、州全体が田園ばかりの田舎州。そんなわけで観光ルートから外れていまだ昔ながらの方法で農業・漁業を営んでいる田舎の風景をドライブしなから堪能してもらおうと思っていた。
両親が小さい頃の日本の農村風景なんかを思い出し、ノスタルジックな気分にさせてしまおうという計画である。これでなんとかインドの印象もよくなるだろう。


竹と木でできた人力ポンプ。


案の定、水牛が田んぼを耕し、農夫が列になって稲を植えている、のどかで牧歌的な風景はウケが良かった。

が、その後に通った村で、ウロウロしている牛や犬の糞があちこち落ちている地面を子供が裸足で駆け回り、女は汚れた池で洗濯・食器洗いをし、男はそこで体を洗ってるのを目撃。さらに休耕田ではおじさんが排泄中(ビッグな方)・・・。

明らかに両親の思い出を越えた、原始的すぎる風景にまた引いていた。
昨日の近代的な街並みのデリーから、2000年くらい時代をさかのぼってしまった気分だったようだ。


今日の収穫は少ないようだ。



翌日、数万等に及ぶウミガメの産卵で有名なRushikulya河口に行く。運良くウミガメ保護プロジェクト団体で働いている青年と出会い、知り合いの漁船に頼んで沖に出れば恋人探し中のウミガメを見れると聞く。これには両親よりも私のほうが興奮してしまった。 私たちの所持金が漁船チャーター費の半額分しかなかったが、シブる漁夫相手に1時間かけて値切り、晴れて沖に出ることができた。

沖に出るとシングルのウミガメがポツリポツリと見えてくる。見つけるポイントは頭。空気を吸い込んでいるのか、かわい娘(亀)ちゃんを探しているのか、みな一様に首を長く伸ばして水面に出している。しかし、私たちの船が近づくとササッと水中にもぐってしまう。
数万頭ものウミガメがカップリング中とは言え、エリアはRushikulya河口付近の沖合い3kmに渡って点々としているので、海はイモを洗うほどの混雑ぶりではない。それでも30分くらいでシングル亀は10匹近く見れた。
そらに沖合いをウロウロしているとついにカップリングに成功したウミガメに遭遇。これらは水面をプカプカしていて逃げることはない。こうして2月中旬の一夜、数万頭のメスのみが海岸にやってきて産卵をするのだ。






宿泊ホテルはプリーのホテルガンダーラと我が家ホテル・タイシマハール。前者は安いゲストハウスだが日本人の奥さんが経営しているだけあって、とにかく清潔。しかも日本食が食べられる。100ルピー(250円)の和定食は数種類の小鉢や焼き魚などボリューム満点でオススメ。両親もここのホテルはくつろげると気に入っていた。
我がタイシマハールはちょうど長時間の停電にぶつかってしまったことと、ガスコンロで鍋にお湯を沸かしてバケツと手桶で入るお風呂などなどレトロな生活がお気に召さなかったようだ。「ずいぶんと不便な生活をしているねぇ」、と不憫がられてしまった。慣れとは恐ろしいもので、私たちはすっかりこれが『普通』になってしまっているが・・・。

次回はカルカッタ編です。
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